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ファイアー日記

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カテゴリ:イタリア考( 1 )

10月6日:ウィキペディアが無くなったら?

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ウィキペディア・イタリア語版がヘンなことになっちゃった。

どのページに行っても「読者のみなさまへ」というお知らせ文が表示される。現在イタリア共和国議会で審議中の「盗聴法」改正に対するプロテストらしい。イタリアにはヘンテコな法律がたくさんあるので、この「盗聴法」というのも多分ヘンテコなんだろうけれど、ウィキペディア・イタリア語版が今回怒っているのはこの「盗聴法」29条の内容にあるらしい。

この条項ではウエブ上のブログの公正さが問題にされているようなのだが、その内容はだいたい以下のようなものらしい。「誰であれウェブ上のブログなどの情報記述によって『(人権や名誉を)毀損された』と感じたら、サイト運営者に対して異議申し立てをすることができる。そして異議申し立てを受けたものは誰であれ、48時間以内に記述情報を改正しなければならない」

とまあ、これだけ聞けばもっともな感じもするけれど、とはいえ、この「異議申し立て」というのが第三者を介してのものではなく、ただその当人が「わたしは傷ついた!」と自己申告すればよいのだそうだ。ウィキペディア・イタリア語版の言い分としては、自分たちは「中立」「自由」「真実」をモットーに活動しているけれども、自己申告ベースの苦情には当然対応しきれない。それにそもそもイタリア国民は憲法によって人権と名誉を保護されている。どうしてわざわざサイバースペース用の新らしい規制が必要なのか。閉めの言葉はこうだ。「ウィキペディアは既に中立の立場にあります。どうしてこれをさらに中立させなければならないのですか?」

ふむふむ。ウィキペディア・イタリア語版はこのプロテストは現地時間で6日午前まで続けるそうだ。このままイタリア語版だけ非公開になるとは思えないけれど、さて、どうなることだろう。ウィキペディアが無くなったら困ってしまう。日本語版、英語版、イタリア語版、なんであれ、この無料ウェブ百科事典、今やわたしの生活には欠かせないものだもの。
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by clubfire | 2011-10-06 07:55 | イタリア考